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太平洋戦争2(昭和17/1942)
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作詞 青芝港二
作曲 山口保治

挙がる勝鬨職場で聞いて
嬉し涙の顔と顔
永の丹精で仕上げた甲斐よ
戦車天晴れこの戦果この戦果

聞くも勇まし戦地じゃ友が
またも肉弾体当たり
武器で後れをとらせてなろか
握るハンマーの力瘤力瘤

燃ゆる青春祖国に捧げ
何の夜業が徹夜でも
産業戦士は休んでなろか
私の代わりは誰がする誰がする

火花散らして玉の汗拭いて
生産街道まっしぐら
力一杯築こじゃないか
希望花咲く大亜細亜大亜細亜
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作詞 本間雅晴
作曲 信時潔

海の鳳陸の鷲
銀の翼を連ねつつ
飛ぶや南の大空へ
襲うニコラスニールソン
クラークフィールドたちまちに
敵機は消えて名にし負う
空の要塞今いずこ
P40の影も無し
燦たり空の撃滅戦

舳艫含んで数百の
大船団は海を覆い
太平洋の荒波を
蹴立てて進むルソン島
暁かけて精鋭は
弾雨の中を敢然と
椰子の浜辺に攻め上り
首都を目指して押し寄せぬ
燦たりマニラ攻略戦

斧鉞を知らぬ処女林の
神秘の静寂破られて
巨砲の響き物凄く
谷千尋に鳴り渡り
昼は日ねもす夜もすがら
機銃の唸り絶え間無く
我が皇軍の猛攻に
脆くも陥ちぬマリベレス
燦たりバターン攻囲戦

探照灯の蒼白く
閃光弾は綾と飛び
弾丸スコールに晒されし
コレヒドールの強襲に
不落を誇る要塞も
遂に白旗を掲げたり
米極東の根拠地は
かくて我が手に覆滅す
燦たり比島派遣軍
作詞 久保田宵二
作曲 仁木他喜雄

松は緑に海青く
桜花咲く日本の
黒髪清きああああ
麗しの国よ乙女よ

私ゃ北京の支那娘
夢に現に白菊の
花園招くああああ
懐かしの国よ乙女よ

富士の高嶺の雲晴れて
涙優しく暖かく
振袖匂うああああ
憧れの国よ乙女よ
作詞 菊田一夫
作曲 長津義司

海を渡れば北満州
畑に実る高梁の
波を掻き分け馬車は行く
貴方しっかりほい来たよ
肩を抱き寄せ手を取って
明日は着きます開拓地

羊の声に夜が明けて
広い果て無い野に出れば
空に瞬く明けの星
お前しっかりはい貴方
鍬を打ち込む沃土に
愛も芽生える恵まれる

ペチカに滾るサモワールも
楽しく歌う冬の夜
妻は手捌く毛織物
お前しっかりほい貴方
春と一緒に生まれ来る
坊やは二人の宝物

雪が解ければ幌馬車が
満州便りを乗せて行く
内地もさぞや楽しかろ
貴方しっかりほい来たよ
今朝ほど出した便りには
仲良く候と書いてある
作詞 島田磐也
作曲 阿部武雄

波の花散る玄海を
越えて遥々戦場へ
進む白衣に火と燃ゆる
愛と正義の赤十字

野辺の草葉を朱に染め
伏して傷付くつわものを
運ぶ担架も仮病舎
同じ祖国の血が熱い

翼破れた小鳥には
花の臥所が待っている
強く優しく励まして
祈るテントの星月夜

凱歌轟くその蔭に
愛の戦死が黙々と
今日も雄々しく前線へ
翳す白衣の進軍歌
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