雲に寄せる

作詞　安藤一郎
作曲　弘田竜太郎

海より昇る朝の日に
光輝よう水と空
南を指して行く雲よ
正しき治めに蘇える
異国人に日本の
古き歴史を告げよかし

黄金に実る稲田吹く
風の行衛に遥々と
幾山越えて行く雲よ
大陸の野に屯せる
我がつわものに豊年の
安けき秋を告げよかし

新穀感謝の歌

作詞　高村光太郎
作曲　信時潔

あら尊
秋の実りの初穂をば
皇尊のみそなわし
遠津御親に神々に
奉る日よ今は来ぬ

あら尊
秋の実りの田面には
穂波たわわに鎮もりて
神の魂稲種は
今民の手に糧となる

あら尊
秋の取り入れ倉に満ち
君に捧ぐる国民の
生きの命の溌剌と
いや気負い立つ時は来ぬ

翼のちから

作詞　佐藤惣之助
作曲　古関祐而

翼翼きらめく翼
大空渡る火の鳥よつわものよ
海原越えて赤道越えて
戦う翼若き翼
血飛沫投げて命を懸けて
闇夜の島に夜明けの島に
敵撃ち砕く翼の力

翼翼輝く翼
南へ進む鵬よつわものよ
世紀を越えて世界を越えて
荒ぶる翼若き翼
炎を衝いて砲火を衝いて
緑の島に亜細亜の島に
敵撃ち砕く皇国の力

子宝の歌

作詞　山上憶良
作曲　須磨洋朔

白金も
白金も
黄金も珠も
何せむに
優れる宝
子にしかめやも
優れる宝
子にしかめやも

御民の歌

作詞　大木惇夫
作曲　山田耕作

御民我等大詔畏みて
雄心の貫け早や早や
常冬の雪山の雪の
深雪の岩が根をまで

御民我等大御稜威
拝みて皇国の光有らしめ
常夏の海原の潮の
八潮の波の穂にまで