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太平洋戦争2(昭和17/1942)
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作詞 野村俊夫
作曲 松林和夫

肉弾続く肉弾で
ジャングル越えた河越えた
おお勝鬨を勝鬨を
挙げる緑の椰子の陰
還らぬ戦友も幾人ぞ

夜無き国と驕りたる
栄華も哀れ白亜棲
おお崩れたる崩れたる
シンガポールの夢の跡
踏み行く胸も高鳴るぞ

ユニオンジャック投げ打ちて
日の丸翳すこの歓喜
おお仰ぎ見る仰ぎ見る
ジョホール橋の空の月
涙の果てに澄んでるぞ

奪い取られて五十年
恨みは積もるマレー島
おおこの山もこの海も
今こそ我の物なるぞ
亜細亜の民の物なるぞ
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作詞 佐伯孝夫
作曲 佐々木俊一

坊や大きくなっとくれ
撫でて擦って願掛けて
風の吹く日は袖屏風
抱いて寝かせた夜の鶴

ねんねんおころり子守唄
寝れば寝たとて可愛い顔
飽かず眺めた手枕も
ほんに昨日か一昨日か

雨の降る夜も母の灯は
何で消えましょ明るく点く
照らせ我が子の進む艦
海は日本の母じゃもの
作詞 矢島寵児
作曲 飯田景応

幼心に描いた夢は
赤道直下の椰子の国
今日は遥かなマレーの奥地
翳す御旗もジャングルで
故郷へ届けの進軍だ

吠える猛獣背中に聞いて
雨のジャングル弾丸の中
征けど果て無き木の間の陰は
いつが朝やら日暮れやら
どこが沼やら大地やら

戦友の傷手に腕を添えりゃ
「なんのなんの」と首を振る
そうだよそれだよ男の決意
皆その気で来たものを
明日の戦は勝鬨だ

起てば火を吐き攻めれば護る
狂う銃火を蹴散らして
目指す彼方のジャングル越えりゃ
敵が頼みの要塞だ
そこだ我等の征く所
作詞 大木惇夫
作曲 佐々木すぐる

敵艦海を覆うとも
ここに我あり潜水隊
篤き詔を畏みて
断乎の力腕ぞ鳴る

太平洋の涛高く
今ぞ見ゆる敵よ敵
憐れ藻屑と消え果つる
汝の運を汝知れ

神出鬼没胆を抜き
命惜しまぬ早業に
何の巨艦も粉微塵
無敵を誇る我等あり

潜水隊の行く所
波も靡かす撃滅に
見よや烈々類無き
大和男子の魂を
作詞 米山忠雄
作曲 飯田景応

しっかりおやりと母上の
あの日の声が聞こえます
嵐に明けた今日八日
ああ血が躍る朝でした

Z旗強くはためいて
この一戦と親鷲の
情けの籠もる訣別に
やるぞと誓った僕でした

木の葉と揺れる波の上
さらば母艦よ飛び立てば
白鉢巻で戦友が
笑って送ってくれました  

そうだ男だ体当たり
ぐっと突っ込む真珠湾
敵機は燃えて敵艦は
次々沈んで行きました

還らぬ戦友を待ち侘びて
空一面の銀の星
泣くな男だ泣くんじゃない
唇噛んだ僕でした

母さん今度のお便りは
靖国神社の宮便り
よくぞ死んだと褒められる
その日をその日を待ってます
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