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太平洋戦争2(昭和17/1942)
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作詞 牧房雄
作曲 草笛圭三

昨日泥濘踏み踏み来たがよ
今日は越えます山の波

弾丸にゃ恐れぬ忠義じゃ負けぬよ
馬もおいらも変わりゃせぬ

せめて露営の月夜の川でよ
洗ってやりましょ可愛い奴

辛抱してくれ御国の為によ
敵の陣地はまだ遠い
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作詞 米山忠雄
作曲 飯田景応

揺れる揺れるよ山また山と
氷の海は時化模様
艦も折れそな怒涛を蹴って
北の護りの哨海航

基地を遥かに物皆凍る
寒い厳しい見張りは続く
今日も昨日も氷と雪に
進む厳たる軍艦旗

凍る砲塔に月影冴えて
思いは遠く故郷の山河
そうだ地味だが護らにゃならぬ
水漬く屍の男意気

割って滑って滑って割って
戦う海の勇士の顔に
今日も吹雪の帳が下りる
氷氷の北の海
作詞 橋本善三郎
作曲 山本芳樹

ラジオを聞いてお父様
膝を正して仰った
あの十二月八日の日
太平洋の真ん中で
大きな手柄を立てたのは
若い九人の勇士です

新聞読んでお母様
涙を拭いて仰った
小さな五隻の潜航艇
生きて帰らぬ戦いへ
覚悟を決めたますらおが
にっこり笑って行きました

空を仰いで姉さんは
両手を合わせて言いました
清い月夜の真珠湾
沈む敵艦見届けて
桜のように潔く
勇士は波に散りました

拳を振ってお兄さん
僕も弟も言いました
日本人だ僕達は
この軍神をお手本に
やがて東亜を背負い立つ
立派な人になりましょう
作詞 門田ゆたか
作曲 佐渡暁夫

氷に閉ざす北の門
アリューシャンの鉄扉
今打ち開けて飛び石に
軍靴は弾む朝ぼらけ

日に夜を次いで前進だ
夕陽が落ちりゃ星明り
正義が胸にきらめけば
漆の闇も陽はきらら

ツンドラ越えて霧分けて
目指す彼方はニューヨーク
空衝く意気も高らかに
ロッキー山は既に越ゆ
作詞 朝倉安蔵
作曲 飯田景応

海に広野にまた空に
生死を飾るますらおが
辿る夢路の故郷は
堅く結んだ隣組

稲も良く出来畑にも
秋の実りが絵のように
赤い柿の実陽に映えて
梢に高く百舌鳥が鳴く

黄金の波を押し分けて
化粧忘れた乙女子が
音も清けく刈って行く
稲の重さよ穂の重さ

腰を伸ばせば空高く
鎮守の森の青々と
風に揺られて伝い来る
豊年祭の笛太鼓
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