翼の凱歌

作詞　佐藤惣之助
作曲　山田耕作

空を飛ぶ鷲隼が
風切る翼に力あり
断じてやるぞの魂は
胸に雲より湧き上がる
聞けよ爆音翼の凱歌

熱と意気とのあるところ
空を制して栄えあり
燃え立つ希望を励ますは
我等一億民の声
響け世界に翼の凱歌

鍛え鍛えしこの腕を
示すはこの日ぞ今日の日ぞ
輝き渡れる心こそ
晴れて一点曇り無し
挙げよ勲し翼の凱歌

空を第二の故郷と
語りて笑顔に光あり
攻めては敵をば粉となし
迎え撃ちては霧となす
歌え諸人翼の凱歌

子ども八百屋

文部省唱歌

子供の車だ　八百屋の車だ
子供の買い出し　押せ押せ車を
よいしょ　よいしょ

お父さんは出征
お母さんと四人で
八百屋だ毎日　押せ押せ車を
よいしょ　よいしょ

くに子も　ひさ子も
あと押し頼むぞ
兄さんもしっかり　押せ押せ車を
よいしょ　よいしょ

軍犬利根

文部省唱歌

行けの命令まっしぐら
可愛い軍犬まっしぐら
カタカタ　カタカタ　カタカタ
ダンダンダン　弾の中

あの犬撃て撃て撃ちまくれ
逃がすな逃がすな撃ちまくれ
カタカタ　カタカタ　カタカタ
ダンダンダン　敵の弾

よし来いよし来い　利根来い来い
私だ私だ　利根来い来い
カタカタ　カタカタ　カタカタ
ダンダンダン　弾の中

田道間守

文部省唱歌

香りも高い橘を
積んだお船が今帰る
君の仰せを畏みて
万里の海をまっしぐら
今帰る田道間守田通間守

おわさぬ君の御ささぎに
泣いて帰らぬ真心よ
遠い国から積んで来た
花橘の香と共に
名は薫る田通間守田道間守

軍旗

文部省唱歌

軍旗軍旗
天皇陛下の御手ずから
お授け下さる尊い軍旗
我が陸軍の印の軍旗

軍旗軍旗
天皇陸下の御言葉を
心に刻んで国を守る
我が陸軍の命の軍旗